Q | このWebページでは日本語と韓国語の授業の中で行う交流学習が取り上げられていますが、正規の授業内で行うのはいろいろな制約があって難しいのでは? |
A | それぞれのカリキュラムの中で交流学習をどのように位置づけるかによります。年間を通し、交流活動を柱としたカリキュラムの授業を行うことは運営上難しいかもしれませんが、一年に一回、半年に一回でも、互いの学習成果を発表し合うような交流学習は実現可能ではないかと思います。まずは、互いの学校で可能な方法と内容で実践してみて、より良い形を模索していけるとよいと思います。学校によって、さまざまな形が有りうると思います。 |
Q | 文法や語彙の学習の仕方は? |
A | 本Webページの事例集で紹介した内容は、トピックに基づいた資料の交換という交流活動の中で、必要な語彙や表現を学んでいくというものでした。毎回のトピックに関連して「これだけは」学んでほしいという言語表現を設け、最低限その文を作るための文法や単語を学びました。生徒一人一人伝えたい内容は異なるため、辞書を引いて必要なことばを探すことも毎回の授業で大切な作業でした。トピックが変わっても同じ表現を繰り返し使うことが多々あり、この繰り返しの中で定着が促されていったように思います。文法、語彙の学習は外国語学習の骨と血の部分ですので、基礎力を付けるために不可欠です。交流学習活動と上手くリンクさせながらモチベーションを高め、授業外での自律的な学習も促せるようにしたいと考えています。 |
Q | 交流活動の頻度はどれくらいが適切? |
A | 学校それぞれのスケジュールの中で可能な頻度を見出していく必要がありますが、何かを受け取ったら、なるべく早くそれに対して反応するのが原則です。2週間以内が良いでしょう。ファックスやメールを使って感想を送るのがベスト。大きな休みや試験の期間を互いに把握し、反応がすばやく示せる間隔で交流活動を行いたいですね。学校の年間スケジュールを交換しておくことが大切だと思いました。 |
Q | 教師間の打ち合わせはどのように行う? |
A | メールが便利ですが、最近はSkypeなど無料の通信ソフトを使って電話で打ち合わせることも簡単になりました。ビデオ通話なども可能ですね。生徒同士がつながるためにはまず教師同士がつながることが大切だと思います。コミュニケーションの機会をなるべく多くすることが交流学習を成功させるポイントだと思います。互いのカリキュラムの確認、クラスの雰囲気、生徒の学習状況、交流活動の具体的な段取り、生徒の反応と振り返り、評価など話し合うべき点はたくさんあります。年度の初め、交流学習の前後、学期の終わりには必ず情報交換をし、さらに良い交流学習の在り方を話し合います。 |